お知らせ
口腔機能低下症について
2025.9.01
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赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」歯科医師 駒林です。
今回は「口腔機能低下症 オーラルフレイル」についてお話致します。
「オーラルフレイル」という言葉を最近、目や耳にすることが多くなったのではないでしょうか。これは、歯や口腔機能の低下を表す新しい考え方で、ひと言でいえば、お口の虚弱状態のこと。 健康だった人でも、加齢により口の中の機能は徐々に低下していきます。すると、障害が起きて、外食したくない、人と会いたくないなど、心身の機能低下にまで至ることが出てきます。したがって、高齢者の皆さまにとっては見過ごすことのできない症状です。
食べることでいえば、滑舌が悪くなったり、噛めないものが増えたり、あるいはむせたりといった小さなことから始まり、さらに症状が進むと、咀嚼や嚥下する力が衰え、お口の機能はますます低下していきます。そうなると、食事はしていたとしても、食欲減退により食べる量が減り、栄養も偏り、やがてサルコペニア(筋肉虚弱=運動障害)を引き起こします。そして全身の筋肉が弱れば、要介護状態に至ることも。お口の健康が介護問題にまでつながっていくわけです。
健康や介護の問題の入り口は歯科にあること、そしてしっかり噛んで食べられることの重要性をぜひ皆さまにも認識していただき、もし問題があれば一つずつ改善していきましょう。
口腔機能低下症とは
加齢や疾患、障害などの様々な要因によってお口の機能が低下している状態の事です。
放置しておくと、「噛む力の低下、舌の機能の低下、飲み込む機能の低下」により、「咀嚼機能不全や摂食嚥下障害」となり全身の健康を損なってしまいます。 口腔機能の低下を早期に発見し、的確な訓練を行うことによって口腔機能の改善を目指します。
口腔機能低下症と診断するための検査
口腔機能低下症の訓練 (トレーニング)
食べ物を使わない基礎的な訓練(間接訓練)
- 筋トレ→口唇・舌・頬を動かすトレーニング。口のまわりの筋力アップを図り、各器官の動きをスムーズに。
- のどのマッサージ→嚥下反射を促すマッサージ。
- 嚥下反射促進マッサージ→あごから下の筋肉をマッサージ。
- 発声訓練など
食べ物を使う訓練(直接訓練)
- 食形態の変更(普通食→おかゆ→1口大→刻み食→ペーストペースト状→ミキサー食など)
- 水分にとろみをつける
- 食事時の姿勢の変更
- 食べ方の工夫(1回分の食べものを何回かに分けて、噛んで飲み込む)
- 食具の変更(食べやすい食器などの提案)
高齢の患者さまの場合は、機能を維持することが訓練の目的なので、終了という段階はなく、継続していきます。もちろん訓練の習慣が身につき、ご自身一人でできるようになれば、私たちの介入による治療は終了とみなすことができますが、症状が悪化した場合には、その状況に合わせた訓練を改めて指導します。
訓練次第では、どなたでも同じように食べる楽しみを再び得ることができます。
対策の結果どうなるの?
オーラルフレイルは、お口まわりの些細な衰えから始まります。それを見逃し、放置すると、食欲低下や低栄養、食べる機能の障害が進み、さらに心身機能の低下にまで至ります。病状の進行段階では社会からの孤立も。
しかし、オーラルフレイルは各段階で適切な検査、治療を行うことで改善が図れるとともに、それを持続することで加齢に負けない健康寿命を手に入れることができるのです。その鍵は、「しっかり噛んで、しっかり食べて、しっかり歩く」こと。長寿国において、健やかに生きるための未来は、いまお口の状態を把握することから拓けます。
赤羽診療所では北区にお住いの75歳以上の方を対象に口腔機能維持向上検診を行っております。またそれ以外の年齢の方も通常の北区の検診(歯周病検診・妊産婦歯科検診・イクメン歯科健診)を行っております。
お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談ください。
赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分
地域に密着した優しい診療を行っています。



