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口内炎と口唇ヘルペスの違い
2024.3.31
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こんにちは。
赤羽の歯医者「医療法人社団赤羽歯科 赤羽診療所」 歯科医師の駒林です。
今回は「口内炎と口唇ヘルペスの違い」についてお話します。
口内炎とは
口内炎とは口腔内や口唇、舌の粘膜に炎症が生じ水疱やびらん、潰瘍、白たいなど粘膜病変を生じたものです。
口内炎の発症にはムシ歯や不適合な入れ歯による粘膜への刺激、細菌、ウイルス、真菌などの感染や自己免疫疾患、全身性皮膚疾患などさまざまな原因があります。痛みの有無や病変のタイプは発症原因によって異なり、すぐに治る軽度なものから重度な全身疾患に起因するものまで多岐にわたる。なかなか治らない口内炎で病気を受診して他の病気が発見されることもあるので、長引く口内炎には重篤な病気が隠れている可能性も。
口内炎と口唇ヘルペスの違いとは?
口内炎と口唇ヘルペスは同じ口腔内トラブルですが原因、症状が異なります。口唇ヘルペスは他人に感染させてしまうことがあるので注意が必要です。
●口唇ヘルペスは口内炎の一種
口唇ヘルペスはウイルス性口内炎の一種で単純性ヘルペスウイルスへの感染で発症し皮膚に水疱が特徴です。水疱はやがてかさぶたになり一週間ぐらいで自然と治癒するが、ウイルスを体内から完全に無くす方法はなく、一度感染してしまうと免疫力が低下すると再発してしまういます。
●アフタ性口内炎とヘルペス性口内炎の違い
口内炎には大きく分けて アフタ性口内炎とヘルペス性口内炎に分けられます。ストレスや栄養不足、機械的な刺激のどが原因となる一般的な口内炎はアフタ性口内炎に分類される。単純性ヘルペスウイルスへの感染が原因となる口内炎をヘルペス性口内炎に分類されます。
大きく分けて4種類に分けられます。
〇アフタ性口内炎
口腔内にできる一般的な口内炎です。表面が白色もしくは黄色の膜で覆われ、周囲が赤くなるのが特徴です。頬の内面や舌、歯茎に出来やすい。食事や舌を動かすと痛み、しみなど不快感を感じます。1〜2週で自然に治癒します。繰り返し出来るものを再発性の物もあります。
アフタ性口内炎の原因
主に免疫力の低下が考えられています。ストレスや疲労の蓄積、粘膜の健康維持に欠かせないビタミン不足、生活習慣の乱れが大きく関係している。女性はホルモンバランスの乱れや、生理前や妊娠中なども出来やすいこともあります。また、潰瘍性大腸炎やべ-チェット病など全身疾患が原因となり口内炎を発症することもある。
アフタ性口内炎の治療法 予防法
ストレスや疲労をためて免疫力を低下させないようにすることが大切。健康な粘膜維持に必要なビタミンB群を摂取と規則正しい生活を送ること。また、口腔内を清潔に保つことも必要です。接触痛がある場合は軟膏などの市販薬も必要です。
〇外傷性口内炎
外傷性口内炎は粘膜に赤い炎症や斑点、水疱が出来るのが特徴です。炎症が強いときは表面が白く濁ったり口臭が気になることもあります。腫瘍が良性でも十分に治るまで痛みやしみが続くことがおおいです。
外傷性口内炎の原因
免疫力の低下や健康状態が不安定でも発症しやすいが、矯正器具や入れ歯の不具合なので粘膜に傷がつく外傷的な要因が主な原因です。また火傷や薬品の刺激によって傷ができ細菌が増殖することも外傷性口内炎の原因と言われている。
外傷性口内炎治療法 予防法
まずは矯正器具や不具合な入れ歯の調整をして機械的刺激を無くすこと。また、熱いものや刺激物の過剰摂取を控えて患部の刺激を抑える。治癒を早めるには、抗生物質が含んだ口腔内用軟膏やトロ-チなども有効。
〇ヘルペス性口内炎
単純性ヘルペスウイルスへの感染で発症する口内炎です。舌や歯茎、口唇や喉の粘膜などいたるところに発症します。生後6ヶ月以降の乳児にかかりやすい。強い痛みや赤い腫れ、発疹、発熱、リンパの腫れといった症状も出ることもある。免疫力が低下していると再発しやすい。
ヘルペス性口内炎の原因
ヘルペスウイルスに感染したモノや人の粘膜触れると感染リスクが高く、食事をともにしたときの食器や使用したタオルなどでも感染します。一度感染するとウイルスを保有するので、免疫力の低下で再発しやすい。ヘルペスウイルスに感染した大人が乳幼児に食事で感染させることも多い。
ヘルペス性口内炎の治療法 予防法
単純性ヘルペスウイルスへの感染が原因のため病院で適切な処置を受けることをすすめます。自己判断せず知らないうちに家族や近い人に感染させてしまうこともあります。完治までは食器具やタオルの使い分けなども検討しましょう。
〇カンジタ性口内炎
口の中で真菌が増えて発症する口内炎。粘膜に白い膜ができ偽膜性カンジタ症、粘膜の表面が赤くなる萎縮性カンジタ症、これが慢性化し粘膜が厚くなる肥厚性カンジタ症があります。カンジタと言うカビはもともと常在菌の一つのため、健康な人はあまり発症しない口内炎です。
カンジタ性口内炎の原因
免疫力の低下や糖尿病、ガンなどの全身疾患に罹患したり、乳幼児や妊婦など細菌に対する抵抗力が弱かったりすると口の中で過剰に増殖して口内炎が発症する。ステロイド剤や抗生物質の長期間服用で常在菌のバランスが崩れることが原因と言われている。
カンジタ性口内炎の治療法 予防
真菌の増殖が原因なので病院で抗真菌薬などの処方を受けることが1番です。他人にはあまり感染するリスクはあまり高くない。健康な人は発症しにくいので、発症した時は他の病気が隠れていることも。
まとめ
口内炎も口唇ヘルペスについてまとめました。口内炎の原因は同じものと感じられますが、それぞれ症状によって予防法も様々です。早めに原因を特定して対処することをおすすめします。
お口の事でお困りの方や検診をご希望の方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談下さい。
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