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歯性上顎洞炎について

2022.7.29

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こんにちは。

赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」の歯科医師の前野です。

今回は、上顎洞炎について説明します。

 

 

 

上顎洞炎とは

  • 鼻の名称

鼻の副鼻腔という空洞で炎症が起こる、いわゆる蓄膿症のことです。

歯が由来のものと鼻が由来のものがあります。

歯が原因の場合は片側性、鼻が原因の場合は両側性のことが多いです。

なぜ歯が原因で上顎洞炎が起こるのか?

上の歯の奥歯の根っこの先端は上顎洞の底面と近接していたり、交通していることが多いです。

その上顎洞との距離が近い歯で虫歯や歯周病が進行すると、上顎洞と近接または交通している根っこの先から感染が上顎洞にまで進み、上顎洞炎(蓄膿症)を引き起こすことがあります。

根っこの治療中に発症する事も多々あります。

他にも原因は色々ありますが、歯が原因で上顎洞炎になってしまうとその歯は抜歯しなければならない可能性が高いです。

症状は?

顔周りの症状としては、

原因歯がある片側性に発症し、急性上顎洞炎の場合、ズキズキ痛みが出たり頬が腫れたりします。

何もしてなくても痛かったり、噛んだ時にも痛みが出たりします。

その他、頭痛や鼻が詰まる症状、嗅覚異常、目の下の痛みなどがあります。

慢性上顎洞炎の場合は、急性のものと同じような症状が出ますが、急性のものより症状は軽く、あまり自分自身で気付かない事もよくあります。

慢性のものでも、根っこの治療を始めることにより、急性に変わることもあります。

 

全身症状としては、

発熱、全身倦怠感、食欲不振などです。

治療は?

基本的には抜歯が第一選択です。

特に急性症状が強い場合は、抜歯して膿を出し、上顎洞内を綺麗になるまで何度も洗浄します。

また、抗菌薬(マクロライド系抗生物質少量長期投与)、抗炎症薬を飲んでもらい、栄養はしっかり摂って安静にしてもらいます。

それでも症状が改善しない場合は、上顎洞内の感染物質を直接手術して除去しなければならない場合もあります。

慢性歯性上顎洞炎の場合は抜歯も一つの選択肢ですが、まずは根っこの治療をしながら、耳鼻咽喉科と連携し、症状の改善を図ります。

 

もし蓄膿症の症状が出た場合はどこにかかればよいのか?耳鼻科?歯科?

鼻が慢性的に詰まるような症状の場合はまずは耳鼻咽喉科を受診してください。

歯に痛みがあったり、歯の治療中に症状が出る場合は、歯が原因の可能性がある為、歯科を受診してください。

根っこの先の膿の大きさが小さい場合は、上顎洞にまで感染が進んでおらず、抜歯しなくてよいケースも多い為、もし虫歯があったり根っこの先がうずくような症状がある場合は歯を守るために、早めの歯科の受診をお勧めします。

 

赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所」

赤羽歯科 赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分

地域に密着した優しい診療を行っております。

監修者情報

院長・歯科医師

中村

恭隆

平成10年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 勤務
平成28年6月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 院長就任

赤羽近隣にお住いの方々に愛され、頼っていただける「地元の歯医者」を目指していきたいと思います。 患者さん一人一人の不安や悩みに寄り添い、丁寧なコミュニケーションを心がけていますので、お口のトラブルやお悩みごとがありましたら、遠慮なくご相談ください。