お知らせ

ボトックスについて

2026.9.01

Contents

赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」の歯科医師前野です。

今回は「ボトックス」についてお話いたします。

歯科でボトックスを使う目的

歯科でボトックスを使う主な目的

① 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)

  • 咬筋・側頭筋に注射

  • 筋力を弱め、歯や補綴物への過剰な力を軽減

② 顎関節症(筋肉性)

  • 開口時痛・顎のだるさ

  • 筋緊張型の顎関節症に有効

③ 補綴・インプラント治療の補助

  • インプラント破損、スクリュー緩み防止

  • セラミック破折予防

  • 治療初期の咬合力コントロール

④ ガミースマイル(笑うと歯ぐきが見える)

  • 上唇挙筋群への注射

  • 外科手術を回避できるケースあり

⑤ 義歯の安定性向上

  • 強すぎる筋圧を抑制

  • 義歯痛・脱離の軽減

 

歯科でボトックスを使うメリット

✔ 1. 歯・補綴物の保護

  • 歯の摩耗、破折を抑制

  • インプラントの長期安定性向上

✔ 2. 非侵襲的(切らない)

  • 手術不要

  • ダウンタイムほぼなし

✔ 3. ナイトガードとの併用が可能

  • マウスピース単独より効果的な場合あり

  • 装着ストレス軽減

✔ 4. 即効性が高い

  • 1週間前後で症状改善

  • 患者満足度が高い

✔ 5. 可逆的

  • 効果は3〜6ヶ月

  • 永続的変化ではない

デメリット・限界

デメリット・限界

❌ 1. 根本治療ではない

  • 原因(咬合異常・ストレス)自体は改善しない

  • 対症療法

❌ 2. 咬合力低下による弊害

  • 噛みにくさ

  • 食事の違和感

  • 高齢者では咀嚼機能低下リスク

❌ 3. 効果に個人差

  • 効きすぎ/効かない

  • 筋量・注入部位・用量依存

❌ 4. 定期的な再注射が必要

  • 3〜6ヶ月ごと

  • 継続コストがかかる

❌ 5. 保険適用外(原則)

  • 自費診療
    ※ 例外的に医科での適応はあり

副作用・リスク(歯科領域)

歯科特有の注意点(非常に重要)

① 適応の見極め

筋肉性の問題

  • 咬筋肥大

  • 筋緊張型顎関節症

  • ブラキシズム

関節円板障害・骨変形型
→ ボトックス単独では効果が乏しい


② 投与量・部位設計

  • 過量 → 咀嚼障害

  • 少量 → 効果不足
    ➡️ 左右差・筋走行の理解が必須


③ 咬合評価を必ず行う

  • 早期接触

  • 偏位

  • 補綴物の干渉

※ 咬合調整なしのボトックスは危険


④ ナイトガードとの併用判断

  • 併用が基本

  • ボトックスのみは再発しやすい


⑤ 美容効果目的との混同に注意

  • 小顔効果を主目的にしない

  • 医療説明と同意が必須

副作用・リスク(歯科領域)

副作用・リスク(歯科領域)

一時的なもの

  • 咬みにくい

  • 顎の疲れやすさ

  • 発音の違和感

稀なもの

  • 顔面神経への影響

  • 非対称な表情

  • 口角下垂


禁忌・慎重投与

❌ 妊娠・授乳中
❌ 神経筋疾患
❌ 重度の嚥下障害
⚠ 高齢者・低栄養患者

歯科で使用する際の患者説明ポイント

歯科で使用する際の患者説明ポイント

  • 効果は一時的

  • 咬合・生活習慣改善が必要

  • 定期的フォローが重要

  • 美容目的ではないこと


まとめ(歯科視点)

✔ 歯・補綴物を守る強力な補助療法
✔ ブラキシズム・筋肉性顎関節症に有効
✔ 咬合診断と併用治療が必須
✔ 適応選択を誤ると機能低下リスクあり

お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談下さい。

赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分

地域に密着した優しい診療を行っています。

監修者情報

院長・歯科医師

中村

恭隆

平成10年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 勤務
平成28年6月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 院長就任

赤羽近隣にお住いの方々に愛され、頼っていただける「地元の歯医者」を目指していきたいと思います。 患者さん一人一人の不安や悩みに寄り添い、丁寧なコミュニケーションを心がけていますので、お口のトラブルやお悩みごとがありましたら、遠慮なくご相談ください。