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口腔悪習癖について

2025.4.01

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赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所」の歯科医師多田です。

今回は「口腔悪習癖」についてお話します。

口腔悪習癖とは、口や顎などに悪影響を与える癖のことです。

実は日常生活での悪癖が、歯並びや口腔環境に大きな影響を与えることがあります。小児期に見られる悪癖は、将来の歯並びに悪い影響を及ぼすことが少なくありません。今回は、子供の悪癖が歯並びに与える影響について解説します。

子供の口腔悪習癖とは

1. 指しゃぶり
2. 舌癖
3. 口呼吸
4. 就寝時の歯ぎしり
5. 頬杖

などがあります。

悪習癖が与える影響

1. 指しゃぶり

指しゃぶりは長期間続くと歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼします。

・前歯の突出(出っ歯)
長期間指しゃぶりをすると、指で前歯を押す力がかかるため出っ歯になる可能性があります。

・顎の発育不全
指しゃぶりは、顎の正常な成長を妨げることがあるため、顔や口周辺のバランスが崩れてしまうことがあります。

 

2. 舌癖(舌が前に出る癖)

舌の位置が適切でないと、歯並びに悪影響を与えることがあります。

・前歯に隙間があく
舌が常に前に出る癖があると前歯を押してしまうため、歯間に隙間ができやすくなります。

・噛み合わせが悪くなる
舌の癖が強いと噛み合わせがずれてしまうことがあり、矯正治療が必要になるケースもあります。

 

3. 口呼吸

口呼吸は口腔内の乾燥を招くため、さまざまなリスクを引き起こします。

・虫歯のリスク増加
口が開いた状態が続くと唾液が減り、虫歯や歯周病のリスクが高まります。唾液は、口腔内の細菌を洗い流し、歯を保護する役割があります。

・顎の発育不全
口呼吸が習慣化すると、口周りの筋肉や頬の筋力が低下し、前歯を内側に抑える力が弱まります。口を常に開けた状態が続くと顎が狭くなり、歯並びが乱れやすくなる傾向があります。

 

4. 歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、顎に大きな負担をかける行為です。

・歯の摩耗
強い力で歯ぎしりすると歯が摩耗し、エナメル質が損傷します。

・顎関節症のリスク
長期間にわたる歯ぎしりは、顎関節に負荷をかけ顎関節症の原因になることがあります。

 

5. 頬杖をつく癖

頬杖は姿勢にも影響を与えますが、口腔環境にも悪影響を与えます。

・非対称の顔立ち
頬杖をつく癖が続くと、顔に歪みが生じることがあります。その結果、歯並びが不揃いになる可能性もあります。

口腔悪習癖は歯列矯正にも影響する。

実は歯並びを悪くする原因となる悪習慣や悪癖は、矯正の後戻りの原因や矯正治療中に思い通りの改善を得られない可能性があります。せっかく歯を正しい位置に整えようと装置で力を加えても、悪習慣や悪癖があるとが歯が上手く動いてくれず矯正治療が長引く場合もあります。

例えば、舌の癖がある状態のままだと装置で動かしたい方向と逆に舌圧が働いてしまうことがあります。ですので、矯正治療を行う場合もしもご自身に思い当たる悪習慣や悪癖がある場合には、その改善もしていかなければなりません。また、歯列矯正で治療が完了した後も、悪習慣や悪癖が改善されていない方は、その影響で矯正後に「後戻り」を起こしてしまう可能性もあります。

 

お子さんの悪癖を改善するには、日常生活の中での工夫が必要です。

お子さんの歯並びや口腔環境の健全性を守るため、矯正治療や定期検診などを行っています。お子さんの悪癖が気になる方や、お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談ください。

赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分

地域に密着した優しい診療を行っています。

監修者情報

院長・歯科医師

中村

恭隆

平成10年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 勤務
平成28年6月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 院長就任

赤羽近隣にお住いの方々に愛され、頼っていただける「地元の歯医者」を目指していきたいと思います。 患者さん一人一人の不安や悩みに寄り添い、丁寧なコミュニケーションを心がけていますので、お口のトラブルやお悩みごとがありましたら、遠慮なくご相談ください。